WEBサイトは企業の第一印象。

インターネットは社会のインフラになって久しいですが、まだ、WEBサイトの効果というか企業活動への影響をあまり認識していない企業が多いのは不思議です。

業種によっては、インターネットがそれほど集客には影響しない企業のあると思いますが、取引先や採用応募者などが初めて接する時には、今はまずWEBサイトを検索します。つまりWEBサイトの印象が第一印象になるわけです。

この第一印象は、心理学者ソロモン・アッシュの実験で証明された「初頭効果」と言われるもので、人間は「自然に最初の情報が重要だと考えてしまう」という特性を持っているというのです。つまり、トップページで一度決まってしまった第一印象は簡単には覆せないということです。
ネット以外のことに置き換えてみると良く分かります。営業で初めての会社に訪問するとき、取引先の社長に初めて面談するとき、あるいは初デートの時、なんとか好印象を残そうとしませんか?

逆の立場で考えると、初対面で印象の悪かった人はずっとそのわだかまりが残っていないでしょうか? あるいは、初対面でとても印象の良かった人が少し不審なことをしても「まあ、そういうこともあるだろう」と良いように解釈しませんか? 先ほどの初対面印象が悪かった人が、ずっと何もなかったのに少し不審なことがあると「やっぱり」と思いませんか。

要するに人間は、第一印象の評価に添って判断してしまうということなのです。まったく同じ事をしても最初の印象の良し悪しによって全く違う評価になってしまうということです。先ほどの心理学者がそういう実験を行っています。最初に悪い印象を与えてしまうと、それを覆すには大変な好印象作りの労力が必要になってくると言うことです。あるいは、第一印象が悪かったためにチャンスを逃すということもあります。

取引先や応募者は、WEBサイトを見て企業の第一印象を持つわけで、ある意味値付けするわけです。
第一印象が悪いと、取引先は大丈夫かな?あるいは大した取引にはならないかなと及び腰になり、応募者はこの会社はやめておこうと敬遠するかも知れません。
逆に印象を良ければ期待され、取引に、応募に意欲的になってもらえます。WEBサイトが第一印象になると言うことが、どれほど重要な事かお分かり頂けると思います。

ある企業で良い人材が集まらないと嘆いて居られました。どうしても競合他社に取られると。しかし、そんな中でも会社説明会に来てくれる人には「ホームページの内容はひととおり見てきてください」と伝えているのに、見てこないような人ばかりだと話されていました。

その会社のWEBサイトは、随分前につくったままの時代遅れのデザインで、とても見にくい状態でした。おそらく、良い人が来てくれない、ホームページも見てこない人しか来ないというのは、良い人は「WEBサイトを見て敬遠した」、見てこない人は「WEBサイトを見てないために、これといった印象をもたないから来た」のではないでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました