今さら聞けない、ホームページ。

もう説明する必要がないくらいインターネットは当たり前になり、社会のインフラとなって日常的に感覚的に使っています。しかし、実はよく分かっていないけど今さら聞けない。だからこそ、そもそもどういう特徴やメリットがあり、逆にデメリットがあるのかというところが忘れられていたり、勘違いされていたり、それがために活用できていなかったりすることがあります。そんな、基本中の基本である項目を再確認しておくと、新たな発想が浮かぶかも知れません。

呼び方について

一般的に「ホームページ」と言いますが、正しくは「WEBサイト」です。「ホームページ」はその中の一番最初にあるページのこと。「ホーム」「トップ」などとタイトルされているページのことです。ですから全体のことは「WEBサイト」という言い方が正しいので、以後「WEBサイト」と呼びます。

特長

広く情報発信できる

インターネットは世界に向けて発信できる場です。その範囲によって費用がかかることもありません。店舗だけなら近隣にしか売れなかったものが、日本全国だけでなく海外に向けて販売することも可能です。
それは、近隣だけなら採算が取れなかった事業でも、販売エリアを拡大することで採算の取れる事業になり得る可能性もでてくるということなのです。

24時間営業である

WEBは24時間365日公開し続けることができ、また問合せの受付も同様です。昼間は仕事をしていてできないので、夜間にネットを検索して情報や商品を探している人も大勢います。

写真も動画も見せることができる

WEBでは、文章はもちろん写真や動画、音声などで情報を発信できます。最近ではVR、ARなどの技術で3Dによる立体的な仮想現実や360度を見渡せるような写真や動画も使えます。今まで店頭や印刷物では体験できなかった商品情報を発信できるのもWEBの大きな魅力です。You tubeの発達により、動画で発信するコンテンツも多彩になっています。

スペースに制限がない

印刷物なら紙面サイズに制限があり、基本的には4の倍数で作らないといけないなどの制約があるので、情報をまとめたり、端折ったりする必要もでてきますが、WEBは1ページを必要なだけ下に伸ばすことができ、ページを増やすことも簡単にできます。しかも後から追加したり削除したり、情報を更新したりできます。これは、情報発信において非常に便利です。

情報更新が迅速にできる

印刷物なら、一度印刷したものを更新することはできませんが、WEBは可能です。しかも、ちょっとした文章だけなら数秒で行えます。常に鮮度の高い情報を発信することができるということです。

リンクで簡単に情報の拡散ができる

インターネットの機能でもっとも便利なのがこのリンク機能です。クリックするだけで簡単に目的の情報にたどり着くことができます。また、リンクはWEBページだけでなくメールやSNSなどにでも同様に使えるので、簡単に情報を拡散することができます。

パソコンでもスマホでも見ることができる

パソコンもスマホもインターネットにつながっています。パソコン、スマホ、タブレットなど、どのデバイス(機材)でも見ることができます。また、最近はそれらのどれでもWEBの表示が適切にされるような作り方が主流になっています。

多機能である

ここで言う機能は、ツールとしての役割という意味です。WEBは、作り方によって、時には会社案内、時には商品カタログ、時には販売店といろいろなことができます。逆に言えば、WEBで何をするかという事を明確にしないといけないということでもありますが、技術も発達してますます多彩になっています。

物理的劣化がない

インターネットは、日に焼けたり、埃を被ったり汚れたりすることがありません。物理的なメンテナンスは不要です。

お客様とメールでやり取りが出来る。

WEBで問合せをしてきた人と直接メールでやり取りができるのも大きな魅力です。メールはお互いの時間を束縛しないので、落ち着いて応対できます。また、メルマガという形で情報を配信できるのも便利です。

注意点やデメリット

良いことづくしのWEBですが、多少の弱点や注意点もあります。大事なのは、インターネットだけに頼らず、従来のチラシなどと連携させて、機能を補完させていくことです。

全体を把握しにくい

印刷物なら目の前に広げてざっと見たり、ページをパラパラとめくったりして、どんなものが載っているのかをざっと素早く把握できますが、WEBではそれはできません。電子ブックという形で、画面上でページをめくったりすることは出来ますが、印刷物とは感覚が違います。手で触って目で見て得られる感覚はリアルな印刷物ならではの魅力です。

安易に情報を上げてしまう

簡単に更新できるため、反面安易に情報を公開してしまうことがあります。そのため、間違った情報を拡散してしまったりして混乱を招く場合があります。ただ、これは、管理運営体制をちゃんと決めていれば防げることです。

セキュリティ

サイバー攻撃と言われるハッキングは大手のサイトだけではありません。ハッカーは、目的をサイトに行くための踏み台に何でもないWEBサイトを使ったりします。最近は、各サーバー会社も有料無料のSSLプランを設けてセキュリティ対策を行っていますので、個人の情報を預かるECサイト以外ではさほど心配するようなことは起こりません。

情報の管理

古い情報の印刷物は破棄してしまえば世に出ませんが、WEBは放置してしまうと古い情報が、世の中に発信されている状態になってしまいます。そう言う面で、店舗を持つのと同じ感覚で運営管理の仕方を考えておかないといけません。

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