宇宙に行った前澤友作さんについて。

前澤氏の宇宙旅行のYoutubeを見ていて関連動画をみて、前澤さんの認識を新たにしました。
マスコミで伝わる前澤さんの印象は、「金の力にまかせて突拍子もないことや破天荒なことをするチャラい異端児」というような印象ですが、かなり歪んだ伝わり方をしていると思います。

Youtubeで話す前澤さんは、とても丁寧だし誠実だし、クルマやプライベートジェットの紹介もとても楽しそうに丁寧に謙虚に話しています。紹介するクルマやジェットは、どれも何億円というとんでもない富豪ですが、不思議とお金持ちの臭いがしません。自慢のプラモデルを紹介する少年のようです。

また、ZOZOの株式上場時(当時はStart Tody)や、ヤフーとの業務提携の記者会見などをみると、経営者としてとても誠実に適切に話をされています。すべてが自然体で、嘘やまやかしがない印象を受けます。記者の質問にも丁寧に自分の言葉で返答しています。

よく見る大手企業の良く分からない記者会見の紋切り型の答弁とはくらべものにならないくらいちゃんとしています。
100万円を百人に配るなどのお金配りも批判されますが、それについてもなるほど思える目的をちゃんと話しています。世間には、そういう前澤さんの「まとも」な部分は伝わらず「おかしな」ところばかりが伝わります。

以前、ビジネス誌の働き方改革についてのインタビューで「8時間労働をなぜ疑わないのですか?」と話していて、そこの着目することに感心したことがあります。その他「嫌なことはしなくて良い」とか「自分の仕事が終わったら帰って良い」とか「6時間勤務」とか、普通の企業ではまずありえないルールがたくさんあります。

しかし、そういう「おかしな」経営で一代で創業から21年で一千億を越える規模に成長させ、一時は時価総額一兆円を越えたことがあります。伊達や酔狂では、そんな結果は出せないでしょう。その本当の理由にマスコミは迫るべきなのではないでしょうか。

ユニークなサービスはいろいろありますが、基本になるビジネスモデルは、既存のブランド商品をネット販売するという昔からあるビジネスです。それが、不振にあえぐアパレル業界でそこまで急成長できた理由は何なのでしょうか。

前社名Start Todayの上場式のときに幹部社員が鐘を鳴らす恒例行事で、ひとりひとりの白いTシャツにその場で一文字ずつアルファベット書き、全員が並んでNO WARと見せてメッセージを表現するというような映像もありました。そもそもそんな大層な式にTシャツで出席する経営者はいないでしょう。

落ち込んでいる日本ですが、彼のような人が、古いやり方をこわし、前例を作ることで日本の空気が変わっていかないかと期待するばかりです。

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